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顎関節症は、顎の動きや顎関節の機能に問題がある状態を指します。下顎(あご)と側頭骨の間にある関節で、口を開け閉めしたり、噛む動作を行う際に重要な役割を果たしています。

顎関節症の原因は

顎関節症の原因は多岐にわたり、以下のような要因が関与することがあります

  1. 顎関節の外傷: 事故やスポーツのけがなどが原因となる場合があります。
  2. 咬合の問題: 歯のかみ合わせに異常があると、顎関節に負担がかかり、症状が現れることがあります。
  3. ストレス: ストレスによって顎の筋肉が緊張し、症状を引き起こすことがあります。
  4. 不良な姿勢: 頭や首の位置が正しくないと、顎関節にも影響を及ぼすことがあります。

顎関節症の解剖学的な原因部位は主に以下のような箇所です

  1. 顎関節(Temporomandibular Joint, TMJ): 下顎骨(あご)と側頭骨の形成する関節です。顎関節は、顎を開け閉じする動きを可能にし、咀嚼(かみしめる)という重要な機能を担っています。顎関節自体に損傷や炎症が起こることで、顎関節症の原因となることがあります。
  2. 頸椎と後頭骨:直接的に顎関節に関与する骨ではないですが、首の骨と頭の繋がりは顎関節の制限に影響を与えています。頸椎と後頭骨の動きがスムーズに行われていないと、側頭骨と後頭骨の繋がりから、顎関節の問題となる事があります。
  3. 周囲の筋肉: 顎の周囲には、咀嚼筋が存在します。これらの筋肉が硬直したり、過度に緊張したりすることで、顎関節症の症状が引き起こされることがあります。
  4. 咬合(こうごう): 上顎と下顎の歯がかみ合わせる際のバランスや噛み合わせに問題がある場合、顎関節に負担がかかり、症状を引き起こすことがあります。
  5. 組織の炎症や損傷: 顎関節周囲の軟部組織や軟骨に炎症が生じることで、顎関節症が発症することがあります。

これらの原因部位には、外傷、慢性的な過度のストレスや緊張、異常な咬合、関節の変形などが関与する場合があります。ただし、顎関節症の発症には個人差があり、複数の要因が組み合わさることもあります。正確な原因は個々によって異なるため、適切な診断を受けることが重要です。

顎関節症の主な症状

顎関節症は様々な症状を引き起こすことがありますが、一般的な症状には以下のようなものがあります

  1. 顎の痛み: 口を開け閉めしたり、噛む際に痛みを感じることがあります。
  2. 開口制限: 顎が十分に開かなかったり、閉じなかったりすることがあります。
  3. 音: クリック音、カクカク音、グリグリ音などが顎の動きとともに聞こえることがあります。
  4. 顎のずれ: 顎が正常な位置からずれている感じがある場合があります。
  5. 顔の疲れや筋肉のこわばり: 顎周りの筋肉が緊張して感じられることがあります。
  6. 頭痛や耳の痛み: 顎関節の問題が原因で頭痛や耳の痛みを感じることがあります。

顎関節症の予防法は

顎関節症を予防するために、以下のような方法があります:

  1. 正しい姿勢の維持: 頭や首の位置を正しい姿勢で保つことが重要です。良い姿勢を保つことで、顎関節にかかる負担を軽減することができます。
  2. ストレスの管理: ストレスは顎の筋肉に緊張を引き起こす要因の一つです。リラックスする時間を持ち、ストレスを軽減する方法を見つけることが大切です。
  3. 咀嚼の習慣: 咀嚼する際に硬すぎる食べ物を避け、食べ物をよく噛むよう心掛けましょう。また、口に不必要なもの(ペンや爪など)を入れる習慣も避けるべきです。
  4. 口腔の健康管理: 歯の健康を維持することも顎関節症予防に重要です。定期的な歯科検診や歯磨き、フロスの使用を行いましょう。
  5. 適切な運動: 顎関節周囲の筋肉を強化するために、適切な運動やストレッチを行うことが役立ちます。ただし、無理な運動は逆効果となる場合があるので、専門家の指導を受けることをおすすめします。
  6. グラインディング(歯ぎしり)の対策: グラインディングをしてしまう方は、特に注意が必要です。歯ぎしりを防ぐために、口腔内での歯ぎしりによるダメージを軽減するためのマウスガードを使用することがあります。

ストレッチ方法は

一般的に行われる顎関節のストレッチの一例です。ただし、これらのストレッチを行う前に、無理な力を加えないように注意し、不快な症状がある場合は中止してください。

  1. 口を開け閉じするストレッチ: a. 口をゆっくりと開けます。 b. 口をできるだけ広く開けたら、そのまま5秒間キープします。 c. ゆっくりと口を閉じます。 d. これを数回繰り返します。
  2. 側方へのストレッチ: a. 右側に顎をゆっくりと動かします。 b. できるだけ右側に動かしたら、そのまま5秒間キープします。 c. 元の位置に戻ります。 d. 左側にも同様に行います。 e. これを数回繰り返します。
  3. 口を開ける際に軽く押すストレッチ: a. 口を少しだけ開けます。 b. 下顎の下部に手の指を置き、軽く上に押します。 c. 同時に、下顎を下方に押しもうと抵抗します。 d. これを数秒キープし、繰り返します。

これらのストレッチは、顎の筋肉を緩めたり、柔軟性を高めたりする助けとなる場合があります。しかし、顎関節症に対しては個別のケースバイケースで、顎が外れそう、または脱臼したことがある方は、大きく口を開けることはさけるようにして下さい。

顎関節症へどのような施術を行うか

顎関節症の状態になった場合、一度の力で顎が痛くなった、一般的に言われる捻挫のような状態の場合、顎関節へ直接アプローチします。具体的には、関節を良位に戻し、炎症がある場合はアイシング、そして電気治療で修復を手助けすることが可能です。

このようなケースは「捻挫」という傷病名をもって、健康保険での対応しています。

しかし、慢性的な顎関節症や、脱臼の既往がある場合、何度も炎症を繰り返しているケースなどは、顎関節のみアプローチするよりも、前述した頸椎や後頭骨のアプローチ、胸郭や首の前方にある筋膜、側頭骨を中心とした頭蓋仙骨治療など、オステオパシー的なアプローチがとても有効です。

シンプルに硬いものを噛んで痛くなった場合でも、基本的な身体のバランスがゆがんでいる事で、損傷となるケースも多いので、顎関節のみの施術でなかなか良くならない場合も同様に、オステオパシー的アプローチへ変更する事も可能です。

顎関節症や不安定感にお悩みの方は、一度、宜野湾市のさくがわ接骨院へご相談下さい。