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肉離れ(にくばなれ)は、主に筋肉が急激なストレッチや負荷などによって痛みを伴って損傷した状態を指します。これは一般的に、筋肉が急激に引き伸ばされることによって過度に引っ張られ、繊維が破損することによって起こります。肉離れは一般的にスポーツや運動中に発生しやすく、特に激しい運動や不慣れな動きが原因となることがあります。

肉離れの定義は

日本整形外科学会の情報によると、肉離れのなかにも種類があり

自家筋力によるもの

・こむら返り=筋肉がロックしたような状態

・肉離れ=筋肉が引き離されたときに起こる

・筋、腱断裂

筋肉に外力が加わったもの

・筋挫傷=強い力で叩かれて筋肉内に出血する

という様に分類されています。

そして、重症度も

1軽度・・ストレッチ痛が軽い

2中等度・・少し負荷をかけるとストレッチ痛がでる

3重度・・軽い負荷でもストレッチ痛がかなり出る

という分け方をされています。

しかし、実際には肉離れになると、筋肉の繊維に部分断裂が起きている状態なので、強い痛みとともに凹みや変色(負傷直後の内出血はみられない事がある)が起きているものと考えています。軽度の筋繊維損傷も、肉離れも同じ筋挫傷という傷病名はつきますが、軽い筋肉の痛みくらいでは、肉離れとは言えないでしょう。

筋肉を損傷した時の程度が

●軽度・・・軽い筋繊維の損傷

●中等度・・・肉離れ。筋繊維の部分断裂

●重度・・・筋、腱の完全断裂

このような分け方をするのが妥当かと思います。

肉離れの原因は

肉離れの原因は以下の条件によくあてはまります。

  1. 急激な動きや運動:
    • 突然の激しい動き、方向転換、急なスピードアップや減速など、筋肉に対する予測できない変化が肉離れの原因となることがあります。
  2. 不慣れな運動や姿勢:
    • 新しいスポーツや運動を始めたり、不慣れな動きや姿勢が筋肉に負荷をかけ、肉離れを引き起こすことがあります。
  3. 筋肉の疲労:
    • 長時間の激しい運動や持久力を要する活動により、筋肉が疲れ切っている状態では、その筋肉がより傷つきやすくなります。
  4. 不十分なウォーミングアップ:
    • 運動前に十分なウォーミングアップがない場合、筋肉が柔軟性を欠き、肉離れのリスクが高まります。
  5. 筋力の不均衡:
    • 特定の筋群が他の筋群よりも発達している場合、筋力の不均衡が生じ、これが肉離れを引き起こす可能性があります。
  6. 年齢:
    • 年齢とともに筋肉や腱の柔軟性が低下し、老化に伴って肉離れのリスクが増加することがあります。
  7. 過去の肉離れ:
    • 以前に肉離れを経験した部位は再び肉離れしやすくなる可能性があります

肉離れの好発部位

よく肉離れを起こす部位は、大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)、ハムストリングス(太もも裏側の内側の筋肉)が多く、中高年になると腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)の肉離れが多くみられます。

ふくらはぎの肉離れは、テニスをすると頻繁に起こりやすいけがとしても知られています。ボールに素早く反応して瞬発的に動いた際に、筋肉が急激に伸び縮みして、筋肉の繊維が損傷してしまうことが原因です。

肉離れの応急処置は

肉離れの応急処置は、以下のように行うと良いでしょう。肉離れだけでなく、さまざまなケガに対しても当てはまる原則です。

  1. 安静にする:
    • 肉離れが発生した部位を安静にし、動かさないようにします。少し痛むという状況で、スポーツ活動などを続けると損傷が悪化する可能性があります。
  2. 冷却:
    • 損傷した部位に氷嚢を当てるか、氷パックを使用して冷却します。氷を直接肌に当てる場合は、氷を薄い布で包んでから使用し、15〜20分ごとに10分ほど休憩します。
  3. 圧迫:
    • 損傷した部位に圧迫をかけることで、腫れを軽減することができます。圧迫バンテージや包帯を使用しますが、締め付けすぎないように気をつけましょう。
  4. 高さをつける:
    • 損傷した部位を心臓よりも高い位置に持ち上げることで、血流を抑制し、腫れを減少させるのに役立ちます。下半身の場合は横になり、膝を曲げて足を台に乗せるなどの工夫が必要です。

肉離れの治療法は

一般的に、肉離れの治療期間は4~6週と言われていますが、損傷程度によっては骨折より長くかかる場合もあります。

出来るだけはやく、回復させるために必要なことが、損傷した組織を良い位置に戻してあげることです。

どのようなケガでも言えることですが、組織が損傷するということは、本来人間が保っている筋や関節、骨などの位置が悪くなっている状態です。これを単純に安静にしたとしても、いつかは痛みが無くなります。それは炎症がおさまって痛みの化学物質が無くなってくるからです。

しかし、ケガしたままの状態で固定したり、安静を保ったとしたら、本来あるべき位置とは違う位置で炎症が引くのを待っているので、痛みが長引いたり、完全は痛みがとれなくなってしまいます。また、損傷再発のリスクがとても高まるので、どのようなケガでも出来るだけ早く良位に戻してあげる処置が必要です。

関節や骨は曲がったものを良い位置に戻す(整復)イメージがつきやすいと思いますが、実は筋繊維も良い位置に戻すことができます。これが初回の処置となっています。

《初期》負傷~約2週  ・目的=痛みの緩和と組織の修復

初回処置は良い位置に戻す原則どおり行い、電気治療を加えていきます。ビリビリと感じるハイボルテージの電気で除痛や疼痛物質の除去を促し、マイクロカレント(微弱電流)で細胞修復を促進します。そして包帯固定で筋肉が伸び縮みしないように制限していきます

《中期》2~4週  ・目的=固定により使用できなかった筋や他の部位の柔軟性や筋力低下を防ぎながら組織の修復を促進

安静時の痛みがなくなり、固定が軽くなるもしくは、固定が不要になるが、押したり揉んだり動かしたりすると損傷部分の組織が上手く機能していないのでまだ痛みが出てくるような状態です。負傷直後に触知した凹みも無くなり、今度は硬さを触知してきます。この状態を硬結といい、電気治療や超音波治療で硬さをとっていくとともに、筋膜リリースやマッサージなどの手技療法で柔軟性を取り戻していきます。

後期》4~6週  ・目的=日常生活レベルの負荷だけでなく、損傷原因となったスポーツなどへの復帰のための強化

損傷部分やその周囲の柔軟性が戻ってきて、マッサージ程度の圧迫では痛みが感じなくなってくると、制限していた動きや日常動作を制限なく行うようになります。この頃に、動けると勘違いして強い動作やスポーツ復帰で100%の力を出してしまうと、筋柔軟性が完全に取り戻せていない場合や、筋力低下がみられる場合は再受傷する可能性は十分にあります。

引き続き電気治療や超音波治療と手技療法を行いつつ、抵抗をかけた運動療法により筋力強化に努めていき、徐々にスポーツなどの負荷レベルあげていくように指導しています。

肉離れの予防

前述の通り、肉離れを起こした部位の再受傷を防ぐには適切な初期処置が大切ですが、それでもキチンと処置をしたから二度と再受傷しないということではありません。

同じスポーツを今後も楽しく続けていくためには、キチンとしたケガの予防が大切です。

・水分をしっかりとる

・冷えに気を付ける

・ウォーミングアップをしっかり行う

とくに意識したいのが、ストレッチです。運動前のダイナミックストレッチはもちろん、ケアのための静的ストレッチで筋の柔軟性を高める意識を持ちましょう。

それでも、ストレッチだけで体が柔らかくならないと感じる方は多いと思います。身体は一部の筋骨格系だけで成り立っているわけでなく、すべてのメカニズム(連動性)で動いでいます。

体の柔軟性がなかなか出てこない、ケガした部位が怖い、もっと全体的にケアしたい、もっとスポーツでの力を発揮できるようにしたい。などの目的意識を持っている方は、ケガの処置としての治療が終わったあとに

「オステオパシー整体」による全体的な身体の調整を行っています。

筋骨格系だけでなく、身体のあらゆる組織から良い位置をみつけ、改善していく根本的治療です。

日常生活の問題改善だけでなく、スポーツコンディショニングにもオススメです。

肉離れのケガや身体のことでお困りの方は、宜野湾市のさくがわ接骨院へご相談下さい。