〒901-2203
沖縄県宜野湾市野嵩1丁目3-2
シャトレAY103号室

098-892-1700
月 – 金:9:30−12:00 / 16:00−20:00
土  :8:30−12:00 / 14:00−17:00
日・祝祭日:休診日

a

MENU

顎関節症は、顎の動きや顎関節の機能に問題がある状態を指します。下顎(あご)と側頭骨の間にある関節で、口を開け閉めしたり、噛む動作を行う際に重要な役割を果たしています。

なぜ顎が痛くなるの?顎関節症の4つの原因

「急に顎が痛くなった」「口を開けるとカクッと音がする」そんな経験はありませんか?
顎関節症は、日常の中で気づかぬうちに進行していることも多く、その原因はひとつではありません。ここでは、顎関節症の主な4つの原因について詳しくご紹介します。

顎関節の外傷によるもの

交通事故やスポーツ中の衝突など、外部からの強い衝撃が顎関節に加わると、関節の損傷や炎症が起こり、痛みや開口障害などの症状が出ることがあります。
特に打撲や転倒後に顎の違和感を感じた場合は、放置せず早めの対応が重要です。

咬合(かみ合わせ)の乱れ

歯の噛み合わせがズレていると、顎の関節や筋肉に片寄った力がかかるようになります。
これが日常的に続くことで、少しずつ顎関節に負担がかかり、炎症や痛みを引き起こす原因になります。
歯科治療や歯ぎしりによる歯のすり減りなども、咬合異常の要因となることがあります。

ストレスによる筋肉の緊張

精神的なストレスがかかると、人は無意識に歯を食いしばったり、顎に力を入れてしまうことがあります。
この顎まわりの筋肉の過緊張が、痛みや違和感を引き起こすことも。
「緊張していると顎がだるくなる」という人は、このタイプかもしれません。

姿勢の悪さ(不良姿勢)

首が前に出ていたり、猫背の姿勢が長時間続くと、顎関節にも不自然な負担がかかるようになります。
特にスマホやPCの使用が多い現代では、知らず知らずのうちに首・顎のバランスが崩れ、顎関節症の一因となっているケースが増えています。

顎関節症はどこから来る?主な原因部位を解説

顎関節症の症状は、必ずしも顎関節そのものだけが原因とは限りません。実は、顎に関連する骨や筋肉、噛み合わせのバランスなど、さまざまな部位が複雑に関与しています。ここでは、顎関節症の原因としてよく挙げられる部位についてわかりやすくご紹介します。

顎関節(Temporomandibular Joint, TMJ)

顎関節は、下顎骨(あごの骨)と側頭骨(こめかみ部分の骨)によって構成されており、口の開閉や咀嚼(かむ動作)に欠かせない関節です。
この関節に炎症や損傷が起こると、顎の痛みや違和感といった症状が現れることがあります。中でも、関節周囲の軟部組織や軟骨の炎症は、顎関節症の主要な原因の一つとされています。

頸椎と後頭骨

顎とは直接つながっていないように見える首や後頭部の骨も、顎関節の動きに大きな影響を与えることがあります。
特に、首の骨(頸椎)と頭の骨(後頭骨)の動きが悪くなると、側頭骨とのバランスが崩れ、それが顎関節にまで影響するケースも少なくありません。
慢性的な首こりや姿勢の悪さから来る顎の不調も、意外と多いのです。

顎周辺の筋肉(咀嚼筋など)

顎の周りには、食べ物を噛むための咀嚼筋(そしゃくきん)と呼ばれる筋肉群があります。
これらの筋肉が緊張しすぎたり、こわばった状態が続くと、顎の動きに制限がかかり、痛みや開口障害の原因になります。
ストレスや食いしばりの癖がある方は、無意識に筋肉に負担をかけてしまっていることもあります。

咬合(こうごう:噛み合わせ)

上下の歯の噛み合わせが乱れていると、顎関節にかかる力のバランスが崩れ、長期的に見て関節や筋肉に負担を与える原因になります。
虫歯の治療跡や歯列のずれ、歯ぎしりの習慣なども、咬合に影響を与える要因です。

    顎関節症の原因は、「これひとつだけ」という場合ばかりではありません。
    外傷(ケガ)や過度なストレス、長年の生活習慣、歯の噛み合わせ、筋肉の使い方など、さまざまな要因が複雑に絡み合って発症していることもあります。

    そのため、正確な診断のもとで、自分にとって最適な施術やケアを受けることがとても大切です。少しでも違和感がある方は、無理をせず、専門家に相談してみることをおすすめします。

    顎関節症のサインはこれ!主な症状をチェックしよう

    顎関節症は、あご周辺だけでなく顔全体や頭部にまで影響を及ぼすことがあるため、日常の中で現れるサインを見逃さないことが大切です。例えば、口を開け閉めする際に痛みを感じたり、食事中に噛む動作で不快感がある場合、それは顎関節にトラブルが起きている可能性があります。

    また、「口が大きく開かない」「開けようとしても引っかかるような感覚がある」などの開口制限も、代表的な症状のひとつです。さらに、あごを動かすと「カクカク」「グリグリ」といった音が鳴るケースもあり、関節や筋肉の動きに異常があるサインとして注意が必要です。

    そのほか、顎が左右どちらかにずれているように感じる顔の筋肉がこわばって疲れやすいといった違和感も顎関節症に見られる症状です。中には、顎の不調が頭痛や耳の痛みとして現れることもあり、「まさか顎が原因とは思わなかった」と驚かれる方も少なくありません。

    これらの症状がいくつか当てはまる場合は、早めのケアをおすすめします。

    今日からできる!顎関節症を防ぐための6つの習慣とは?

    顎関節症は日々の生活習慣の中で予防できることも多く、ちょっとした意識の変化が症状の発生や悪化を防ぐカギとなります。まず大切なのは、正しい姿勢を保つこと。特にデスクワークやスマホの使用時に頭が前に出がちですが、首や顎に余計な負担がかかるため、頭と首の位置をまっすぐ意識することが予防につながります。

    また、ストレスの管理も顎関節には大きく関係しています。ストレスによって無意識に食いしばりが起きたり、顎の筋肉が緊張することがあるため、リラックスする時間を意識的に取り入れることが大切です。

    食生活にも注意が必要です。例えば、硬い食べ物を避けて、食べ物をよく噛むようにすることや、つい癖でペンや爪などを噛んでしまう習慣を見直すことも効果的な予防策です。

    そして、口腔内の健康管理も忘れてはいけません。歯並びや噛み合わせの悪さが顎に影響を与えることがあるため、定期的な歯科検診を受け、日頃から丁寧な歯磨きやフロスの使用を心がけましょう。

    さらに、顎関節周囲の筋肉をほぐす簡単なストレッチや運動もおすすめです。ただし、無理な動きや間違った方法は逆効果になることがあるため、不安な場合は専門家の指導を受けてください。

    最後に、歯ぎしり(グラインディング)の対策も重要です。歯ぎしりは睡眠中に起こることが多く、自覚がないまま顎関節に負担をかけてしまうことがあります。気になる場合は、歯科でマウスガードの作成を相談するのも有効な手段です。

    今すぐ試せる!顎関節をほぐす効果的なストレッチ方法とは?

    顎関節症のセルフケアとして、自宅で簡単にできるストレッチをいくつかご紹介します。無理に力を入れたり、痛みや違和感を感じた場合は、すぐに中止してください。

    口を開け閉じするストレッチ

    顎の開閉運動をスムーズにする基本的なストレッチです。

    1. 口をゆっくりと開けていきます
    2. 最大限に開いたところで5秒キープ
    3. ゆっくりと口を閉じます
    4. この動作を数回繰り返します

    顎を左右に動かすストレッチ

    顎の横方向の動きをスムーズにするためのストレッチです。

    1. 顎を右側にゆっくりとスライドさせます
    2. 限界まで動かしたら、そこで5秒キープ
    3. ゆっくり元の位置に戻します
    4. 同じ動作を左側にも行います
    5. 両側を交互に、数回繰り返します

    軽い抵抗を加えるストレッチ

    軽く力を加えることで、顎の筋肉のコントロールを高めるストレッチです。

    1. 口を少しだけ開けます
    2. 下顎の下に指を添えて、軽く上に押します
    3. 同時に、下顎を下へ押し下げるように力を入れます(静かに抵抗をかけるイメージ)
    4. 数秒キープした後、力を抜きます
    5. これを数回繰り返します

    これらのストレッチは、顎まわりの筋肉をほぐし、柔軟性を高めるために役立つことがあります。ただし、顎関節症の症状や状態は人によって異なるため、過去に顎の脱臼経験がある方や、大きく口を開けると不安がある方は控えるようにしてください。

    ストレッチは簡単そうに見えても、自己判断は禁物です。不安がある場合は整骨院など専門機関に相談しましょう。

    その顎の痛み、どう治す?顎関節症に対する施術方法とは

    顎関節症の症状が現れたとき、まず大切なのは「その状態がどのような原因で起こっているか」を見極めることです。例えば、硬いものを噛んだ拍子に突然顎が痛くなったというようなケースは、一般的に「顎関節の捻挫」といわれる状態に近く、直接顎関節にアプローチする施術が効果的です。

    具体的には、ズレた関節を正常な位置(良位)に戻し、炎症がある場合にはアイシング(冷却)を行い、さらに電気治療で回復を促進します。このようなケースでは、「捻挫」という傷病名で健康保険を利用した対応が可能です。

    一方で、顎関節症を何度も繰り返している方や、過去に脱臼したことがある方、慢性的に違和感が続いている方には、より深いアプローチが必要です。こういったケースでは、単に顎関節だけを施術するのではなく、オステオパシーの考え方に基づき、体全体のバランスを整える施術を行います。

    たとえば、首の骨(頸椎)や後頭骨への調整、胸郭や喉の前側の筋膜へのアプローチ、さらに側頭骨などの頭蓋骨の微細な動きに着目した「頭蓋仙骨療法」が有効です。これらの施術は、体の構造的な歪みや筋肉・筋膜の緊張を和らげ、顎関節への負担を根本から減らすことを目的としています。

    たとえ「ただ硬いものを噛んで痛くなっただけ」と感じるようなケースでも、実は身体のバランスの乱れが背景にあることが多く、顎だけの施術では根本改善に至らない場合もあります。
    そのような時こそ、当院ではオステオパシーのアプローチに切り替え、全身のバランスを見ながら丁寧に施術いたします。

    顎関節症による痛みや違和感、不安定感でお悩みの方は、ぜひ一度、宜野湾市のさくがわ接骨院までご相談ください。
    あなたの症状に合わせた、本当に必要な施術をご提案させていただきます。

    ご希望に応じて、保険診療/自由診療の境界の説明も可能です!お気軽にお申しつけください。