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足底腱膜炎(そくていけんまくえん)は、足の底にある腱膜(けんまく)と呼ばれる組織の炎症を指します。腱膜は足底を覆う厚い組織であり、足のアーチ(土踏まず)を形成し、足の動きをサポートしています。

足底腱膜炎の原因は

足底腱膜炎は、通常、足底の腱膜に反復的なストレスや過負荷がかかったり、間違った姿勢や歩行パターンが続いたりすることによって引き起こされます。一般的に、ランニングやジャンプなどのスポーツ活動、長時間の立ち仕事、過度の体重負荷などが原因となることがあります。

以下のような要素によって引き起こされることがあります。

  1. 過度のストレスや負荷: 足底の腱膜は、歩行や走行などの活動時に大きなストレスを受けます。反復的な運動や高強度の活動、長時間の立ち仕事など、足底に過度の負荷がかかる状況が続くと、腱膜に炎症が生じる可能性があります。
  2. 姿勢や歩行パターンの問題: 姿勢の乱れや歩行パターンの異常が足底の負担を増やし、腱膜の炎症を引き起こすことがあります。例えば、平足や高アーチのような足の形態の異常、足首の制限された可動域、歩行時の不適切な足の着地などが関与することがあります。
  3. 筋力不足や柔軟性の欠如: 足底周辺の筋肉や腱が十分な強さや柔軟性を持っていない場合、足底の負担を適切に分散できず、腱膜に負担がかかることがあります。特に、ふくらはぎの筋肉(アキレス腱)や足底の筋肉(足底筋群)の弱さや柔軟性の欠如が足底腱膜炎の発症に関与することがあります。
  4. 適切でない靴の使用: サポートやクッション性に欠ける靴を長時間使用することは、足底への負担を増加させ、腱膜炎を引き起こす可能性があります。特に、適切なアーチサポートやクッション性のある靴を使用しないランニングやスポーツ活動は、足底腱膜炎のリスクを高めることがあります。

これらの要素は個々の場合によって異なる可能性があります。また、複数の要素が組み合わさることもあります。足底腱膜炎の発症は、個人の体質や生活習慣、活動レベルなどにも影響を受ける可能性があります。

足底腱膜炎の予防法

足底腱膜炎を予防するためには、以下の予防法を実践することが重要です。

  1. 適切な靴を使用する: 足底腱膜炎を予防するためには、適切な靴を選ぶことが重要です。靴は足に適切なサポートとクッション性を提供する必要があります。アーチサポートがあり、適切な靴のサイズと幅を選ぶことが重要です。必要に応じて、専門家によるアドバイスを受けながら、足底に合ったインソールやアーチサポートを使用することも考慮してください。
  2. 適切な運動とトレーニング: 適度な運動やトレーニングは足底腱膜炎の予防に役立ちます。筋力トレーニングやストレッチンを行い、足底周辺の筋肉を強化し、柔軟性を向上させましょう。特に、アキレス腱と足底筋群のストレッチと強化に重点を置くと良いです。トレーニングは、タオルを足の指で手繰り寄せる運動がオススメです。
  3. 適度な休息と回復: 過度の活動や長時間の立ち仕事は足底への負荷を増加させるため、適度な休息と回復が重要です。活動後に十分な休息をとり、疲労を回復させることで、足底腱膜炎のリスクを軽減できます。
  4. 歩行やランニングの姿勢とテクニックに注意する: 歩行やランニング時の姿勢とテクニックに注意を払うことも予防に役立ちます。正しい姿勢を保ち、足の着地を柔らかく行うことで、足底への負荷を軽減できます。必要に応じて、歩行やランニングのテクニックを学ぶために専門家の指導を受けることもおすすめです。
  5. 適切な体重の維持: 過体重や肥満は足底への負荷を増加させる要因となります。健康的な体重を維持することで、足底への負荷を軽減し、足底腱膜炎の予防につながります。
  6. 適度な運動量の調整: 適度な運動量を守ることも重要です。一度に急激な運動量や負荷を増やすことは避け、身体の適応に合わせて徐々に運動量を増やしていきましょう。

足底腱膜炎の施術法

  1. 電気刺激療法(電気療法):
    • 電気刺激療法は、足底の炎症や痛みを軽減するために用います。
    • 低周波電気刺激や超音波療法などが様々な種類があります。
    • 電気刺激は局所的に炎症を抑える効果があり、筋肉や組織の修復を促すことが目的です。
  2. マッサージ:
    • マッサージは、筋肉や組織の緊張を緩め、血液循環を促進することで足底腱膜炎の症状を緩和するために行われます。
    • マッサージは適切な手技と圧力が行います。
  3. ストレッチと筋力トレーニング:
    • 足底周辺の筋肉を強化し、柔軟性を向上させるためのストレッチと筋力トレーニングを行います。
    • アキレス腱や足底筋群などの筋肉や腱を適切にストレッチし、強化することで、足底への負担を軽減できます。
  4. テーピング:
    • テーピングは、足底にサポートや安定性を提供し、負担を軽減するために使用されます。
    • 特にアーチサポートを目的としたテーピング法が一般的です。

これらは、一般的な足底腱膜炎に対する施術の考え方になりますが、当院で行うオステオパシーは、まさに「膜」という結合組織を用いた身体へのアプローチが最も得意とするところです。足底腱膜自体のリリースはもちろん、中足骨や足根骨の制限を取り除いたり、連動して動くようにしてあげることで、かなり早い改善が見込めます。

骨棘という踵の骨の変形やクッション性の脂肪組織の低下など、痛みが長引く要因があると長期化する可能性もありますが、一般的な施術では改善しない足部の痛みの多くは早期改善しています。

足の裏、特に踵に近いところの痛みが気になる方、足底腱膜炎かな?と思う方は、一度宜野湾市のさくがわ接骨院へご相談下さい。