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セーバー病(シーバー病)は、成長期の子どもに多く見られる踵骨(かかとの骨)の骨端症です。特にスポーツをする子どもに発症しやすく、踵の痛みが主な症状です。セーバー病は、アメリカの整形外科医ジェームズ・セーバーによって初めて報告され、その名前が付けられました。

セーバー病発生のメカニズムと症状

セーバー病は、アキレス腱や足底筋膜が踵骨の骨端核を過度に引っ張ることで炎症が生じます。成長期の骨の成長速度と筋肉や腱の柔軟性の不一致が原因です。特に、成長期の子どもは骨が急速に成長するため、筋肉や腱がその成長に追いつかず、結果として踵に過度な負担がかかります

症状

セーバー病の主な症状は以下の通りです

  • 踵の痛み:特に運動後や長時間の立ったり歩いたりした後に痛みが増します。
  • 歩行時や走行時の痛みの悪化:特に踵を地面に着けるときに痛みが強くなります。
  • 圧痛:踵を押すと痛みが生じます。
  • つま先歩行:痛みを避けるために、つま先で歩くことが多くなります。

セーバー病の原因

過剰な運動

スポーツによる過度な負荷が踵骨に繰り返しかかることで発症します。特にサッカー、バスケットボール、陸上競技などがリスク要因です。これらのスポーツは、頻繁にジャンプや急な方向転換を伴うため、踵に大きなストレスを与えます。

不適切な靴

クッション性の低い靴やスパイクシューズが踵に過度な負担をかけることがあります。特に、硬い地面での運動や長時間の立ち仕事をする場合、適切な靴選びが重要です。

硬い地面での運動

硬い地面での運動は踵への負担を増加させ、セーバー病のリスクを高めます。特に、アスファルトやコンクリートの上での運動は、踵に大きな衝撃を与えます。

セーバー病の診断

セーバー病の診断は、主に以下の方法で行われます

  • 症状の確認:患者の症状や痛みの部位を詳しく聞き取ります。
  • 身体検査:踵を押すことで痛みが生じるかどうかを確認します。
  • レントゲン検査:必要に応じて、踵骨の状態を確認するためにレントゲン検査を行います。ただし、レントゲンでは明確な異常が見られないことも多いです。

セーバー病含む骨端症の確定診断は、整骨院や接骨院ではすることが出来ません。医師のもとでレントゲン検査をしてから確定診断となります。しかし、確定診断を受けていなくても、触診検査でセーバー病を疑い、施術をすることは整骨院でも可能です。

セーバー病の予防

適切な靴の選び方

クッション性の高い靴を選び、踵への負担を軽減します。特に、スポーツをする際には、適切なシューズ選びが重要です。

適度な運動

過度な運動を避け、適度な運動量を保つことが重要です。特に、成長期で、骨端症の症状が出ている時期は、無理な運動を避けるようにしましょう。

ストレッチの習慣化

日常的にアキレス腱や足底筋膜のストレッチを行い、柔軟性を保ちます。これにより、踵への負担を軽減します。

一般的なセーバー病への施術

保存療法

セーバー病の治療は主に保存療法(手術をしない)が中心です。以下の方法が一般的です

  • 安静:運動を控え、踵への負担を減らします。
  • アイスパック:炎症を抑えるために、痛みのある部位に冷却を行います。

インソールの使用

足部のアライメントを正常化し、踵骨への負担を軽減するためにインソールを使用します。特に、アーチサポートがあるインソールは効果的と言われています。

ストレッチとリハビリ

  • アキレス腱と足底筋膜のストレッチ:これにより、筋肉や腱の柔軟性を高め、踵への負担を軽減します。
  • 筋力強化運動:特に、ふくらはぎの筋肉を強化することで、踵への負担を減らします。

テーピングとサポーター

踵の安定性を高めるためにテーピングやサポーターを使用します。これにより、運動中の踵への負担を軽減します。

さくがわ接骨院でのアプローチ

当院では、セーバー病だけでなく、オスグッド病などを含めた骨端症に対する施術を行っています。セーバー病の場合、痛みのある部分(踵)に付着する足底筋膜などの硬さをとることも大切ですが、なぜここが硬くなっているのか?を考察していきます。

例えば中足骨や足根骨のアーチを形成している関節の動きの悪さや、足首の動き、膝の動き、股関節や骨盤までの連動性をチェックし、上手く機能していないところがあれば矯正していきます。

今回のお子さんは最初に脊柱や仙骨部分の矯正を行いました。単純に筋肉の硬さをマッサージしてとるよりも、遥かに早く痛みが軽くなり、運動復帰も早くなります。

単純に安静していれば治る。と思われている症状でも、それは痛みだけを基準にしていて、安静にしていれば痛くなくなる。けれど運動したときには痛い。という事では意味がありません。

体の動き方、硬さの原因を見つけ出し、その部分の動きを取り戻してあげるアプローチが当院で行っているオステオパシーの考え方となります。

中学生までは、子ども料金を設定しており、施術が受けやすくなっておりますので、痛みでお困りのお子さんがいらっしゃる方は、一度、宜野湾市のさくがわ接骨院にご相談ください。