今回は、多くの方が一度は経験したことがある「寝違い」について、その原因や症状、そして当院で行っている効果的な施術方法について詳しくご紹介します。寝違いによる首の痛みは日常生活に大きな支障をきたすことがありますが、適切な対処をすることで早期に改善することが可能です。
寝違いの症状と原因
寝違いとは、本当の傷病名ではありません。一般的に浸透している俗称で、夜間の不適切な姿勢や動きによって関節の捻じれが起きたり、首や肩の筋肉が緊張し、翌朝に痛みや違和感を感じる状態のことを指します。一般的には、以下のような状況で発生します
- 不自然な姿勢での長時間の睡眠
- 寝返りがうまくできず、一箇所に圧力がかかる
- 寝具の硬さや枕の高さが適していない
これらの要因が重なることで、首の筋肉や関節に負担がかかり、炎症や筋肉の緊張が引き起こされます。
よくある症状として、・首や肩に鋭い痛みや違和感 ・首を動かすと痛みが増す ・可動範囲が制限される ・首や肩に筋肉のこわばりや張り
寝違いで痛めやすい部分
寝違いの際に一般的に痛めやすいと言われている筋肉や関節は以下の通りです
- 僧帽筋(そうぼうきん):首から肩や背中にかけて広がる大きな筋肉で、特に首の後ろ側の筋肉が緊張しやすいです。
- 肩甲挙筋(けんこうきょきん):肩甲骨から首にかけての筋肉で、寝違いにより痛みやすい部位です。
- 胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん):首の前面にある筋肉で、頭を前屈したり傾けたり回旋したときに働きます。寝違いで緊張しやすい筋肉です。
- 頸椎(けいつい):首の骨(椎骨)は上下に関節を持っていて、寝違いにより関節の動きが制限されることがあります。
さくがわ接骨院での施術
当院では、寝違いによる痛みや不快感を迅速に緩和するために、以下のような施術を行っています
1. カウンセリングと検査
まず、患者さんの症状や痛めた時の状況について詳しくお聞きし、痛みの原因を推測します。その後、触診や動作確認を行い、痛みの部位や程度を評価します。
2. 関節や筋肉の調整
損傷した関節や筋肉は、元の位置から悪い位置に変わっています。悪い位置になっている状態を良い位置にもっていく矯正(整復)を行います。一般的には前述した筋や関節は引っ張られて引き伸ばされると寝違いが起こるとされていますが、第一肋骨の関節がズレていたり、頸椎のズレが原因であったりと、様々な原因があります。これを見極めて良い位置にもっていくテクニックを施します。
3. 筋肉のマッサージやストレッチ
急性期の場合は、上述した通り、筋や関節を良い位置にもっていき、その位置が安定している状態が大切です。しかし、炎症が治まり、痛みがなくなってきても、安静にしていた箇所の筋肉は硬くなっています。これに対して柔軟性を持たせるようにマッサージやストレッチを行います。目安として初回に関節や筋肉を良い位置に戻してから3日~1週間には、このアプローチになっていきます。
4. 温熱療法
温熱療法を用いることで、筋肉の緊張をさらに緩和し、痛みを和らげます。温熱は血行を促進し、炎症を軽減する効果があります。
5. 姿勢指導
再発を防ぐために、正しい寝姿勢や適切な寝具の選び方についてアドバイスを行います。また、日常生活での姿勢や動作についても指導し、首や肩に負担をかけない方法をお伝えします。
自宅でできるセルフケア
寝違いの予防や軽減には、日常的なセルフケアも重要です。以下のポイントを参考にしてください
- 適切な枕の選び方:自分の首や肩に合った高さや硬さの枕を選びましょう。
- 寝姿勢の改善:仰向けや横向きで寝る際の姿勢を見直し、体に負担がかからないように工夫しましょう。
- ストレッチ:日常的に首や肩のストレッチを行い、筋肉の柔軟性を保つことが大切です。
- 適度な運動:首や肩の筋力を強化することで、寝違いの予防に役立ちます。
まとめ
寝違いは多くの人が経験する一般的な症状ですが、適切な対処を行うことで痛みを早期に改善することができます。
逆に、単なる寝違いだからと、軽視して施術を受けないでいると、悪い位置のままの関節や筋肉が維持されてしまい、痛みの出やすい首の状態になってしまいます。軽い痛みでも、まずは適切な処置を受けることが、その後の生活を楽に送るうえで大切になってきます。
さくがわ接骨院では、専門的な知識と技術を持った院長が、丁寧にカウンセリングを行い、一人ひとりに合った施術を提供しています。寝違いでお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。早期の対処で、日常生活を快適に過ごすお手伝いをいたします。
急性期の寝違いはAコースの「患部への処置」がオススメですが、何度もくり返し首を痛めたり、寝違いが癖になっている方は、身体のバランスが悪い可能性がありますので、Bコースの「オステオパシー」がオススメです。
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