膝の痛みは膝に直、接的な外傷がある場合や、膝の周りの筋肉や靭帯などに問題がある場合、腰や骨盤からの関連痛の場合、または全身性の疾患が原因で起こる場合があります。
膝の痛みの主な原因
膝部痛の症状は、痛みの程度や場所、痛みが起こる状況によって異なります。膝の内側、外側、前面、後面、または全体的に痛む場合があります。痛みが突然発生することもあれば、徐々に痛みが悪化することもあります。また、膝が腫れたり、熱を帯びたり、赤くなったりすることもあります。
膝の痛みは、様々な原因によって引き起こされることがあり、一般的な原因のいくつかには以下のものがあります。
- 関節炎:膝の関節炎は、膝の関節に炎症が起こることによって引き起こされます。関節炎は、年齢、過剰な負荷、痛みや炎症を引き起こす他の疾患などによって引き起こされることがあります。
- 外傷:膝に外傷がある場合、膝の痛みを引き起こすことがあります。例えば、スポーツでの怪我や使い過ぎなどが挙げられます。
- 重量過多:過剰な体重は、膝に負荷をかけ、痛みを引き起こすことがあります。
- 筋肉や腱の損傷:膝周辺の筋肉や腱の損傷は、膝の痛みを引き起こすことがあります。
膝の痛みに関与する筋
膝に関係する筋肉には、大腿四頭筋、ハムストリングス、脛骨筋群、膝窩筋、腓腹筋などがあります。
大腿四頭筋は、太ももの前面にある筋肉で、膝を伸ばすために働きます。ハムストリングスは、太ももの後面にある筋肉で、膝を曲げるために働きます。脛骨筋群は、脛骨の前面や内側にある筋肉で、足首の動きに関わります。膝窩筋は、膝蓋骨の後面にある筋肉で、膝を伸ばすために働きます。腓腹筋は、膝の動きと足首の動きに関わります。
これらの筋肉が弱い、緊張している、または損傷している場合、膝に痛みを引き起こす可能性があります。例えば、大腿四頭筋の内側(内側広筋)が弱い場合は、膝の外側に引っ張りを起こして、痛みを引き起こすことがあります。ハムストリングスの緊張が膝の後ろに痛みを引き起こすことがあります。筋の作用は過度に緊張していると引っ張る方向に、弱化していると反対側に引っ張られて、いずれも悪い影響を及ぼします。
膝周囲の筋のストレッチ
膝痛み予防のストレッチには、以下のような方法があります。
- 大腿四頭筋ストレッチ
(1) 立位、または座位でストレッチする側の膝を曲げます。
(2) 曲げた側の足首をつかみます。
(3)大腿の全面が伸びるのを感じて、重心移動をしたりつかんでいる足首の 引くことで力を調整します。
(4) 10〜15秒間キープし、左右の足を交換します。
- ハムストリングストレッチ
(1) 立位でストレッチする側の踵をイスにのせます。
(2) 膝を伸ばしたまま身体を前に倒します。
(3) ももの裏にストレッチを感じるまで体を倒して調整します。
(5) 10〜15秒間キープし、左右の足を交換します。
- 腓腹筋ストレッチ
(1) 立位でストレッチする側の下肢を後ろに置きます。
(2) 壁や台に両手をついて、骨盤を中心に前方へ重心を移動させます。
(3) 後ろの下肢の膝を伸ばし、頭から踵までが滑り台のように斜めに一直線になるようにし、ふくらはぎを伸ばします。
(4) 10〜15秒間キープし、左右の足を交換します。
膝の痛みのためのオステオパシー
膝の痛みのは前述した通り、様々な原因があります。一般的な損傷などによる炎症には冷やしたり、圧迫して症状の軽減を促します。膝を直接的にぶつけたり、捻ったりした場合は関節のズレが生じているため、膝関節を元の良い位置に戻す事も必要となります。
しかし、直接的な外傷があったわけではなく、段々と痛くなっている場合は、体の構造的な位置や動きの連動性がキチンと取れているか?を診る必要があります。特に症状が出ている下肢の足首、足根部、下腿部、股関節や腸骨の動きの制限も膝の痛みに関係があると考えています。
膝自体に炎症が無くても、腰からの神経の通るエリアのどこかに障害があると膝に関連痛として現れることもあります。
膝痛に悩み、シップやストレッチで何とかしようと努力してもなかなか良くならない方は、そもそも的を射たアプローチではない可能性があります。宜野湾市のさくがわ接骨院へ一度ご相談ください。
膝への外傷を受けた直近の炎症には、健康保険内で行う患部への処置を。
外傷を受けていないのに痛み、なかなか良くならない方は、オステオパシーアプローチを行っています。